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まいぷれ山陽地区合同特集「山陽花の寺 二十四か寺」 花巡礼の旅

第20番札所 「千光寺」

広島県尾道市東土堂町

千光寺本堂と桜
千光寺本堂と桜
尾道の観光名所、千光寺は806年の開基で、中興は多田満仲公宿願により造立したと伝えられている真言宗のお寺です。

赤堂と呼ばれる千光寺本堂の本尊千手観世音菩薩は、試験合格、縁結び、子授け、交通安全、家内安全、夫婦円満、病気平癒、延命長寿等諸願成就の観音様としてお参りされています。

千光寺鐘楼「驚音楼の鐘」は「日本の音風景百選」の一つに選ばれ、この附近の情景は文豪志賀直哉氏の小説『暗夜行路』にも描写されています。

寺の花は桜とツツジで、2013年の11月には山陽花の寺 花法要が行われました。

千光寺を中心とした千光寺公園は、”さくらの名所100選”に選定されており春には公園の一面に桜が咲き誇ります。
千光寺公園には藤棚があり、5月になるとツツジや芝桜なども一緒に楽しむことができます。

【主な見所】
・赤堂(本堂)
・鐘楼(日本の音風景百選)
・三十三観音堂(百八煩悩滅除大念珠)
・本尊千手観世音菩薩(「火伏せの観音」。33年に一度御開帳。前回は2013年開帳。)
・玉の岩
・鎖山(石鎚山)
・文学のこみち
・鼓岩(ポンポン岩)
・除虫菊発祥の碑(大日本除虫菊株式会社創始者 上山 英一郎の碑)
・三木半左衛門の墓(名誉市民。千光寺公園を市に寄贈)

寺の花

サクラ
ツツジ

近隣おすすめスポット

千光寺山ロープウェイと玉の岩
千光寺山ロープウェイと玉の岩
千光寺山ロープウェイを利用することにより、尾道市街地より約3分間で千光寺公園に到着できます。
艮神社の大楠や天寧寺の三重塔、尾道水道や尾道大橋などを車窓から見ることができます。

千光寺鐘楼に隣接する玉の岩(烏帽子岩)には、その昔、頂に宝玉があり、夜になると光り出し尾道の街やはるか遠くの海まで照らしていたという伝説があります。
今では宝玉の代わりに玉が置かれ、夜にはやさしい光で輝きます。

文学のこみち

千光寺山頂から、千日稲荷まで続く全長約1kmの散歩道に25基の石碑が立っています。

道沿いの自然の巨石に尾道ゆかりの作家・詩人による作品が刻まれています。

尾道の絶景とともに尾道を愛した人々の想いを感じながら千光寺山に登ってみてはいかがでしょうか。
1 徳冨 蘇峯(とくとみ そほう)
 海色山光信に美なるかな
  更に懐う頼子の出群の才を
 淋離たる大筆精忠の気
  維新の偉業を振起して来たる

2 前田 曙山(まえだ しょざん)
 浜焼きをむしりつゝ
  春惜しむな里

3 正岡 子規(まさおか しき)
 のどかさや
  小山つづきに塔二つ

4 物外(もつがい)
 あれは伊予
  こちらは備後春の風

5 十辺舎一九(じっぺんしゃいっく)
 日のかげは青海原を照らしつゝ
  光る孔雀の尾の道の沖

6 金田一 京助(きんだいちきょうすけ)
 かげともの をのみちの
  やどの こよなきに
 たびのつかれを
  わすれて いこへり

7 江見 水蔭(えみ すいいん)
 覚えきれぬ
  島々の名や夏がすみ

8 志賀 直哉(しがなおや)
 六時になると上の千光寺で刻の鐘をつく。ごーんとなると直ぐゴーンと反響が一つ、又一つ、又一つ、それが遠くから帰ってくる。其頃から昼間は向島の山と山との間に一寸頭を見せている百貫島の燈台が光り出す。それがピカリと光って又消える。造船所の銅を溶かしたような火が水に映り出す。(暗夜航路より)

9 林 芙美子(はやし ふみこ)
 海が見えた。海が見える。五年振りに見る尾道の海はなつかしい、汽車が尾道の海へさしかかると、煤けた小さい町の屋根が提灯のように、拡がって来る。赤い千光寺の塔が見える。山は爽やかな若葉だ。緑色の海向うにドックの赤い船が帆柱を空に突きさしてる。私は涙があふれていた。(放浪記より)

10 緒方 洪庵(おがた こうあん)
 軒しげくたてる家居よ
  あしびきの
 山のおのみち道せまきまで

11 巌谷 小波(いわや さざなみ)
 大屋根はみな寺にして風薫る

12 山口 玄洞(やまぐち げんどう)
 明徳を明らかにす

13 山口 誓子(やまぐち せいし)
 寒暁に鳴る指弾せしかの鐘か

14 柳原 白蓮(やなぎはら びゃくれん)
 ちゝ母の声かときこゆ瀬戸海に
  み寺の鐘のなりひびくとき

15 河東 碧梧桐(かわひがし へきごとう)
 瘞紅の碑あるあり四山眠れるに

16 竹田・竹下・伯秀(ちくでん・ちっか・はくしゅう)
  瘞紅碑

17 松尾 芭蕉(まつお ばしょう)
 うきわれを寂しがらせよ閑古鳥

18 中村 憲吉(なかむら けんきち)
 千光寺に夜もすがらなる時の鐘
  耳にまぢかく寝ねがてにける

19 俚謡(りよう)
 音に名高い千光寺の鐘は
  一里聞えて二里ひびく

20 吉井 勇(よしい いさむ)
 千光寺の御堂へのぼる石段は
  わが旅よりも長かりしかな

21 古歌(こか)
 ぬばたまの夜は明
  ぬらし玉の浦に
 あさりする鶴鳴き渡るなり

22 小杉 放庵(こすぎ ほうあん)
 岩のまに
  古きほとけのすみたまふ
   千光寺山かすみたりけり

23 菅 茶山(かん ちゃざん)
 鳴椰漸く遠く夕陽沈む
  水波始めて怡にして山影深し
 山は皆珍松奇石を雑う
  人は龍鱗を撫で虎額を踏む
 此の石鼓々と踏めば声有り

24 陣幕 久五郎(じんまく きゅうごろう)
 うけながら風の押す手を柳かな

25 頼 山陽(らい さんよう)
 磐石坐す可く松拠る可し
  松翠缺くる処海光露わる
 六年重ねて来たる千光寺
  山紫水明指顧に在り
 萬瓦半ば暗くして帆影斜なり
  相傳う残杯未だ傾け去らず
 首を回らして苦に諸少年に嘱す
  記取せよ先生曽て酔いし処と

近隣お得情報♪♪

千光寺公園頂上売店の名物”瀬戸内みかんソフトクリーム”
千光寺公園頂上売店の名物”瀬戸内みかんソフトクリーム”
千光寺展望台の横にある千光寺公園頂上売店では、「まいぷれを見た♪」とお伝えいただくか、こちらの画面をご提示いただいたら、ソフトクリームを100円引きにしていただけます。

詳細情報

寺名 千光寺
宗派・ご本尊 真言宗単立・千手観世音菩薩
住所 〒722-0033 広島県尾道市東土堂町15-1
電話番号 0848-23-2310
駐車場 「千光寺公園駐車場」利用
《駐車料金》各1日 普通車600円 マイクロ1,500円 大型2,000円
アクセス 「JR山陽本線尾道駅」より「ロープウェイ山ろく駅」まで徒歩約15分。ロープウェイ利用。その後「文学のこみち」を徒歩10分。
千光寺公園駐車場より徒歩10分。
御朱印料 300円